《地上》 on the land

year:2023
form:Documentary Acting
location:Towada Art Center, Aomori
Photo:Hayato Itakura
Support:Hayato Itakura (Scenography), Reo Anzai (Sound production)

――――― 会期の2ヶ月、十和田に滞在し、一人の市民として振る舞う。その変化の過程を展覧会と呼んでみる。

会期中は日々のスケジュールに従って進行した。月曜日の休館日を除く毎朝、私は10:00から12:00まで美術館のカフェに座っていた。昼食後、13:00から16:00までは、サテライト会場「space」に隣接する一軒家で、公開稽古を繰り返した。2ヶ月のあいだの出会いから集められた素材、会話の断片、身振り、リズム、は展示室に蓄積され、日々更新され続けた。そして最終週、その蓄積は私の身体を通じてライブ・パフォーマンスとして出力された。

私は本展で、短時間にできるだけ多くのものを持ち帰りたい観光客という存在に対して、「ここに住む6万人の主観があなたにも向いている」という事実をぶつけたい。十和田市現代美術館は原子力施設がある引き換えとしての財源を使って建てられたという経緯がある。だからこそ、都市部のリスクを半分負って建てられた美術館で発表する作品が観光客だけに向けたものならば、このまち自体や住んでいる人たちが、「都市を持続させる」という力学のもと見えないものにされてしまうだろう。

この町で出会った同年代にかけられた「このままでは終われない」という言葉がいまもこびりついて離れない。